聖書の死に対する考え方の基本は、ひとことでいうならば、死はすべての終わりではなく、神の御許に召される(帰る)入り口であるということです。したがって、クリスチャンにとって、死は悲しみだけではなく、それを超越したものであるといえるでしょう。 |
聖書では、神以外の存在を礼拝の対象とはしません。したがって、故人の写真や遺体に手を合わせたり、拝んだりするようなことはないのです。 |
キリスト教葬儀は、故人への愛と敬意の表現とともに、遺族に対する慰めと励ましを目的としています。ですから、葬儀の中では故人をしのびつつ、讃美歌(聖歌)が歌われ、祈りがささげられ、残された者を励まし、力づける説教が語られていくのです。 |
あなたがキリスト教の葬儀に参列するとき、とまどうこともあるかと思いますが、すべて進行役が指示してくれますので、あわてることはありません。讃美歌(聖歌)を歌う時も、知らなければ静かに耳を傾けるだけで構いません。 |
式の最後に献花(飾花)を行う場合があります。これは、仏式の焼香や神式の玉串奉奠にかわるものと誤解されやすいものですが、死者の供養をするとか、冥福を祈るといったことではありません。 |
これは、生前のことを感謝する心をもって遺体の周辺を飾ることに参加する意味合いが込められているものです。 |
ご列席される皆様に、主イエス・キリストの慰めと恵みと祝福が豊かにありますようにお祈り致します。 |